レガシィBL5 インナードライブシャフトブーツ交換 290617



レガシィBL5 インナードライブシャフトブーツ交換



ある日、何気なくボンネットを開けたときにエンジンルーム内にグリスの飛散を見つけました。
見ると、ミッション側(インナー)のドライブシャフトブーツが破れているようです。
いままではたまに何となくボンネットを開け、ほこりをかぶったエンジンルームを眺めては閉じるだけでしたが、
これからも定期的に開けたほうがいいなあなどと初めての点検としての収穫に、達成感と対応の面倒臭さを同時に感じていました。
砂を噛んだりグリスが切れたりしてジョイントがイカれると修理費がかさむうえ、ブーツは車検項目でイヤでも直す必要が出てくる部分らしいので、放っておいてもロクなことにはなりません。
速やかに修理するのは絶対として、なるべくなら自分の持ち物の世話くらいはできるようになりたいので、これを機にDIYで直したいと考えました。
ちょっと調べてみたところそう難しい作業ではなさそうです。
ちなみに、ドライブシャフトブーツには、分割型、一体型と取り付け位置はミッション側、ハブ側とあるので、
どちらの方式を使うか、どこが破れたかで難易度も変わってきます。
ブーツが一体型の場合はシャフトに通す形で取り付けるのでドライブシャフトを抜く必要があります。
対して分割式は切れ目があり、シャフトに巻いてから切れ目を繋ぐため、シャフトを抜くことなく取り付けられます。
自分の場合はミッション側を分割式のブーツを使って交換します。おそらく一番簡単な条件です。
Amazonで注文します。なかなかいい値段がします。左右同時に変えといたほうがいいかなと二つ買いました。
品物の中に作業手順が書かれた説明書が入っているのでその通りにやれば問題ありませんでした。
まず、 ・ジャッキを二個使って車体を持ち上げ腹の下にもぐりこめるようにします。
一個でも上げられるポイントがあるとは思いますがパッと見よくわからなかったので。
でも二個使って上げたほうが作業はしやすいかもしれません。
潜って覗いてみると、片方はすでに分割式のものに交換されていました。
中古で買ったときだいぶガタガタだったので既に切れており、納車前の整備で交換されたのでしょう。
だとすると買ってから一年経っていないので、やはりある程度寿命は揃うということになります。二個買っておいた見立ては間違っていませんでした。
ただし片方だけ交換されていなければ・・・
しかし、二個とも交換しないのは普通なんでしょうか。納車した時点でクラッチが死んでいて、焼けていたのか繋ぐときにキュルキュル鳴いていて、
三か月後にペダルが戻らなくなりレッカーされたことなどを踏まえると、ザツな仕事をしてるんじゃなかろうかと車屋に対する不信感がぬぐえません。 もっと以前に交換されていた可能性もありますが。
私は私で急発進時に鳴るこの音をホイルスピンだと勘違いし、「中華タイヤはよく滑るなw」と喜んでいたマヌケなんですが。

話を戻します。以後の作業を円滑に進めるため、交換対象のブーツの直下には段ボール等を敷いておいてください。
ブーツが避け、グリスが飛び散っています。このグリスがブーツの破れの目印となってくれました。
次に、
・ブーツバンドを切って破れたブーツをカッターなどで割き、取り外します。
ブーツバンドはカシメてあるツメを起こして持ち上げるとブーツの間にすきまができるので、ニッパー等の刃を入れてバンドを切ります。
ボルトクリッパを使いましたが、刃が鈍っているのか線が潰れるだけで切れなかったのでレバーを何度も曲げ戻しして潰れた部分を金属疲労でちぎりました。
バンドを外したらブーツを割くのですが、切り込みを入れるとグリスが流れ落ちてきますので顔や体に喰らわないよう真下から体をズラしておいてください。
ブーツを割く作業はカッターも手も垂れてくるグリスでドロドロになると思いますがそれは諦めて覚悟してください。 そして、ここであらかじめ敷いた段ボールが地面が汚れるのを防いでくれます。

・ブーツを外したら、ジョイント部分を拭いてできる限り古いグリスを取り除きます。
ウエスは多目に用意してください。Tシャツ一枚分もあれば十分かと。
グリスを拭くことが正しいかは知りませんが新しいグリスを入れるので減らしておいたほうがいいような気はします。
この後の工程で作業しやすいように、敷いた段ボールを交換しておきます。これでどこにでも頭が置けます。
私はこれをしなかったため髪がグリス漬けになりました。
あとは本当に説明書どおりです。
・グリスをジョイントにネジ込む(なるべく奥に入っていくようにした方がいいかと思って)
・グリスプロテクターなるものを取り付ける
・ブーツのファスナーに付属の潤滑油を塗る
・ブーツをシャフトに通してファスナーを閉じる
・プロテクターを外しジョイントにブーツをかぶせる
・シャフトとジョイントの所定の位置でブーツバンドを締める。
以上で作業は終了です。ゴチャゴチャと書きましたが結局説明書にほとんど書いてあるので、このページを読んで持ち帰っていただきたいのは”段ボールを敷け”という予備知識だけです。





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